立ち読み雑誌からの展開

何が何でも働きたい!

あ、き、ら、め、きれなーーーーーい!

 

 

シェフの言葉にがっくりしながらも

ここであきらめるわけにはいかないんだ。

 

 

しつこく懇願すると、

 

 

 

シェフ「じゃ、ちょっと待ってろ」、

 

と早口で言う!!!!!

 

 

 

そのワンセンテンス

電話口の「ちょっよ待ってろ」は

 

 

 

ひょっよして

ひょっとして・・・・!!!

 

 

数分待つと、

 

 

シェフがめっちゃ乱暴気味に早口で

 

 

 

「わかった、じゃあ来れる日からおいで」

 

「いつから来れる?」

 

 

わたし、明日から、と言いたかったが

 

じゃ来週から!

 

 

と全く頭で計算もできずに来週からと答えた。

たしかそんなに日はなかったように思う。

 

 

 

やった~

 

やった~やったやった~!!!(打ち上げ花火)

 

 

ミシュラン・三ツ星レストランで働ける!

 

 

や~ったやった!

 

その辺の場末の食堂さえも断られ続けていたのにだ!

 

 

 

夢のようだっだ!

 

 

 

それからというもの、

コックと同じ共同アパートがあるということだが

 

オトコばかしなのでそこには寝れない。

 

 

急いで部屋探しだ!

 

距離はちょいとあるが格安の間借りがちょうどあった。

 

 

キッチンなしの

ベッドと机、衣類棚、

 

洗濯機はなかった。

 

 

基本、賄だろうからキッチンもなし。

本当に間借り。

 

 

 

袋小路の奥まった閑静な住宅街(街全体が閑静なんだが)

大家さんが住むすぐ隣の2F

 

 

大きな窓からは緑の森が見えて、いい感じ!

 

 

最高~~~っう

 

 

念願のレストランで働けるぅうううううううううぅうううう

 

 

2年も滞在していたのでそれなりに荷物も増えていたが、

必要最低限のものだけスーツケース1個に収め、

 

 

いざ現地へ!

 

 

本屋の立ち読みの雑誌からこれだ!

 

 

奇・跡~

 

というか、導かれてる!

 

 

 

 

次回に続く