見たことも、聞いたことも、味わったことのない「なす」

野菜の洗いか!

 

なるほど~

と納得しながら洗ったなす、

 

 

「シェフ洗いました!」

 

と元気よく言うと、

 

 

シェフ。

 

じゃ、ストーブ前に行け、と。

 

 

ストーブ前ってメイン料理の肉を料理するところね。

 

え~~いったいそこでなにをわたしが!

 

ストーブ(フラットな鉄板の大きいのが全面熱くなるタイプ)がカンカンに熱くなってる。

ひゃ~熱っち~~~

 

そこにシェフ、

スライサーを持ってきて、やってみせる。

 

 

「こうやって」(うすーくうすーく・2㎜ぐらいか?)

 

ストーブに直接切ったなすの断面を敷き詰める

 

 

スライスしたなすを置くと、

鉄板がすごく熱いからすぐ焼ける。

 

縮れてきたらひっくり返し裏側も焼く

 

 

と、

 

なすみるみる全体に縮れていく。

 

元の大きさの半分以下になる。

 

 

縮れっちゃってどうすんの!

って(心の中で)

 

 

それをトングで集めてバットに入れ、

あったなす、全部やれって?

 

一人取り残された私。

 

 

いや~熱いのなんの。

Tシャツ汗でびっしょりよ。

 

 

全てやってバットに出来たのがそうだな~

両手のひらに山盛りぐらいになっただろうか。

 

それどうすんの!

 

 

「シェフできました!」

 

と言ったら、

 

シェフ、口笛吹ながら、

 

なすをひょいとボウルに入れて、

オリーブオイル、

赤ワインビネガー

塩、

ドライオレガノ

 

で調味した。さささ~~~っと。

もちろん分量など量ってません。

 

 

調味料にマリネされたなす、

更に縮れてしんなり、

 

あの山のようなのが、

大きなマグカップに2杯程度弱に減ってしまった。

 

シェフ、それを一口味見し、

私にも食べてみろと。

 

 

あら~出来上がりなのかしらんこれで、

と思い味見したら、

 

びっくりのお味。

 

 

めちゃくちゃブオーノ!

なすがこんなんなっちゃったの!

 

 

うっそーーーー

 

 

次号に続く