「旅の始まり」 最悪な旅立ち

シベリア上空を飛んでいる頃だろうか。
窓から見える真っ白な雲の中にまっさかさま、

このまま落ちてもきっと痛くもないだろう、
おちればいいのになぁ

イタリア料理の本当はいったい何なんだろう。。。。。

これはあながちうそのきっかけではない。

でもこうして飛行機に乗っかって
物理的に日本から離れていく感覚にほっと胸をなでおろしているのは
事実だった。

でも心は目的地など見えてなかった。

時の流れに身を任せ・・・
美空ひばりの歌のような心境だ。
しかしメジャーコードではなくもちろんマイナーコードだ。

一時一時が予想もつかない。
空っぽになっちゃった自分。

ローマ・レオナルドダビンチ空港に降り立った瞬間、
これらの感傷はぶっ飛んだ。

Vorrei la Parca telefonica(テレフォンカードが買いたいんだけど)
Vorrei andare a Firenze.(フィレンツェに行きたい)
Potrei parlare con Junko(ジュンコさんとお話しできますか?)

ジュンコさんにつづってもらった
この三つのイタリア語のフレーズを必死になって
繰り返すのがせいぜいだった。