わたしは見た!搾油所の実態

クラウディオのところには週末毎週のように通っていた。

 

 

そしてついのその日が来たのだ。

その日とは。。。。

 

(余談)
だんだん記憶もうる覚えになってきて

 

話の前後が怪しくなってきた。。。。しかし
その日のことは今でも忘れない!

 

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クラウディオが自分のオリーブの搾油の為、共同搾油所に

連れて行ってくれたある日の出来事。

 

 

それは私にとっては運命を変える重要な日になるとは。

 

 

彼は一人で収穫をしており、前回も書いたが、

 

 

木に網を括り付け落下したオリーブの実が網に集まるようになっている。

それがある程度の量がたまったら箱に入れ、

 

 

そして更にその箱がある程度たまったら搾油所にもっていくのだ。

 

 

海沿いにある急こう配の斜面にオリーブがあるのでしかたない。

 

 

 

搾油所は

最低プラスチックの25㎏ほど入る箱に10箱はないと絞ってもらえない。

 

 

年に数回ほど搾油所に運ぶだけで済むクラウディオの小さい農園のオリーブ。

私の来れる日に合わせてオリーブをためて連れていってもらったのだ。

 

 

昨夜の内にクラウディオのオリーブは搾油所の集荷トラックに引取りとられ

 

すでに搾油所に持ち込まれている。

 

 

私たちは例のチンクエチェントで翌朝搾油所へ向った。

 

 

どのぐらい車に乗ったか覚えていないが、

搾油所についたらすでにたくさんのオリーブ入りの箱が集まっており、

 

 

順番で搾油機に入れられオリーブオイルになるのだが

 

かなり待たなければならないのはすぐ察しがついた。

 

 

私たちはおしゃべりをしたり、中を見学し説明してもらったりと

 

 

時間をつぶしていたがそれ以降のこと、

搾油所がどんなだったかもさっぱり覚えていない。

 

 

クラウディオのオイルが絞り出されてきたのも見たはずだが

 

まったく記憶にない。

 

 

なぜならば、あまりに衝撃的なものを見てしまったから。

 

 

かなり待たされたので、私は搾油所中を歩き回り

そして自然と足は建物の裏手に、、、、

 

 

そこには農家の人は誰もいなく、

 

部外者以外が入るようなところではないのだけはわかったが

 

 

誰もいないことに、私は奥まで入っていった。

 

 

なんて書いてあるかわからないが、

 

そこには大きな缶がいくつも並んでいた。

 

 

 

イタリア語が読めなかったが書かれた絵で内容物がわかった。

 

 

ピーナッツの大きなデザインに目と鼻と口が書かれたデザインの缶。

 

ピーナッツオイルの缶だというのがわかったが、

 

 

オリーブ搾油所はピーナッツオイルも販売してんのかな、と

何気に見たのであるが、

それを帰りの車の中でクラウディオに話すと、

 

 

 

わたし「さっき、裏手でピーナッツオイルのでっかい缶がいくつもあったの見たよ」

 

クラウディオ「オイルに混ぜるんだよ」

 

わたし「オイルってオリーブオイルに?」

 

(面倒だからオトコってことに)

 

オトコ「オリーブオイルに入れる増量オイルだよ」

 

わたし「オリーブ&ピーナッツオイルなんてのがあるんだね」

 

オトコ「まさか、オリーブオイルに混ぜてオリーブオイルってことにして売るんだよ」

 

わたし「え~~~~~~~ウッソー」

   「そりゃ詐欺だがな~~~~」

 

オトコ「ククク(声に出さずに苦笑)」

 

わたし「まさか、あんたもピーナッツオイル入りにしてもらってんの?」

 

オトコ「まさか。ああいうものを入れられないように見張ってなきゃいけないんだよ。」

 

  「搾油の時には自分のオリーブが搾油機に入ったところから出るところまでしっかり見てないとね」

 

わたし「ぎぇ~~~~~、うっそ~~~~~」

 

 

 

次号に続く