ダイヤモンドでなくウンチだった

ここまででざっとまとめると

アックアサンタオイルは栽培はグッド、無肥料・無農薬できちっと結果を出している。
しかし収穫以降のケアーが中途半端。

それを改善することにより原料が素晴らしいので、必ず美味しく良質なオリーブオイルになる!
と私はみていろいろ改善するようお願いした。

一番の難題、収穫の手配。
これはやはり一年目にしてはとてもハードルが高かった。

実際、この地区は良質のオリーブオイルがとれる地域として有名だが
みな大規模で、しかも後継者がいないとあり、

また収穫する人々がアントネッラの問題だけではなく人材確保に苦労している。
そんなわけでみな機械化に移行している。

私も何度かみたが
①木をゆすって落とす機械、もしくは
②ほうきの先っちょがパタパタと自動で動き果実を落とす方法(自動ほうきタイプ)、

この方法で収穫している人がほとんど、圧倒的。
まともにアントネッラのように手で摘んでいる人は少数派だ。

わかりやすく説明すると

アサクラ農園の3人のプロ収穫人は一日で400kg以上は取る
アントネッラは私たちと外国人労働者3人、計5名で一日250kgがやっと。

そこいくと機械(自動ほうきタイプ)でやると
二人でも400kgは軽くとれる、そうだ。

機械には到底かなわない。物凄く早く収穫できる。

しかし機械は果実だけでなく枝や木を痛めるので手摘みにこだわる人は絶対やらない。

というわけで手摘みがいかに大変かが私も実際やってみてつくづく思う。

アントネッラたちは彼女なりに一年目の精一杯をやってくれたと思うので
私はこれを評価しなければと思う。

なにせ経済的にぎりぎりなのでそれも含めての評価だ。

私は最初に私の指示通りにやってくれたら全量引き取る!と
約束しているので

彼女らはそれを信じてここまでやってくれた。

春には剪定(全ての木ではないが)を、
収穫前には草の刈り込み、

そして収穫人とものすごい経費がかかる。

私は今回彼女の家に行く前に見積もりを出して貰ったが
物凄い高い見積もりにびっくりしてしまい、なんでそんなに?と思ったが
実際、訪問し、それらの経費、これから瓶詰めし製品になるまでの経費を積み上げていくと

やはり見積もりの金額にならざるをえない状況。
アントネッラも真摯にそれを私に一生懸命説明する。

金額が金額なので迷った私であるが
やはり最初の約束の通り全量引取りを決めた。

彼女らにとっても最初が肝心。

ここできちんとオイルを作ってその価値のわかる人たちの手に渡す、
そして等価の報酬を得て貰えれば

来年以降、力をつけてどんどんよい方向に行くと私はみている。

ただ一点、即日搾油24時間以内の搾油が出来ないことがネックだが
標高750mの山の上ということもあり搾油所に持ち込むまでの劣化はそう大きくないと踏んでいる。

これから分析に出すが数値がどう出るか?

これが気になるところ。

15日・日曜日に全ての収穫が終わったとの連絡が入る。
400リットルの約束だったが500mlどうか?と。豊作だった!

げぇ~~~~~とワタクシ。

しかし、ここでNONとは言えない。

SI、OKと。

500リットルが来年春に届く予定!

どうぞこのアントネッラたちに共感できる方はアックアサンタオイルのご購入にどうぞご協力いただければと思います。

ちょっとここで小休止。これから金沢に出張です~
23日帰宅しますので続きはそれ以降に。

話はまだまだ続くのです。