アサクラアイテムの特徴を自覚する旅
5月の中旬から6月中旬までイタリア家庭料理現地教室でした。
現地教室をして今年で20年になるとはこれを書いていて気づきました。
最初は取り扱いのオリーブオイル・オルチョサンニータの品質の理解をご愛用者、販売店様に深めていただくためでした。栽培から搾油までどのようにオルチョが作られるか?
会い、聞き、体験しそれを腑に落としてもらうため。
プラス・イタリアの野菜のおいしさを実感してもらうためです。
野菜とオイルと塩だけで料理するイタリアの家庭料理は日本料理にはない手法ですから。
開催しない年もありましたが、これまでに延べ200名前後が参加されたと思われます。
近年は私自身製造しているアサクラオイルが忙しくなり、収穫期の開催は難しくなり、過ごしやすく、野菜がおいしい時期の5~6月が定番です。百聞は一見に如かず、現地教室はかなりの学びになります。私たちは驚くほど!毎日同じパターンの思考を基に行動を繰り返しています。
その中に違う体験をすることにより思考が変化し、それにより行動も変わり脳が活性化します。
新しい体験を何度するのか?それにより自身の可能性が広がり、人生も変わる、と私は思っています。
今回は『アサクラ』としての過渡期がやってきたことをも実感しました。
まず、最初の訪問先オリーブオイル・アックアサンタの生産者アントネッラさんの体調が思わしくなく気持ちがかなり落ち込んでいました。
自然豊かな素晴らしい環境下に住む72才の彼女ですが、病は不安をもたらし人里離れ孤立した環境は彼女をさらに不安にさせていました。これからのオリーブオイル製造にも消極的でした。
また、7年ぶりに訪れたシチリア島の更に北にある小さな島で塩漬けケッパーを作るアルドさん一家。こちらはいろいろな理由が重なりこれから会社の運営を存続できるか否か、かなりの瀬戸際だということも訪問しわかりました。存続困難の理由は一番は人手不足。
小さな島であることによる人材確保の難しさ、細かい作業の多いケッパー作りは機械化できず人の手がないと不可能です。
アルドさん一家のケッパー栽培製造に関する愛は相変わらずで、残念でなりません。
最後はオレガノや丘ポモ、ワインのアントニオさん一家。こちらもおじいちゃん、そしてお父さんのアントニオ、息子のオランドと三世代でのファミリー経営。
後継者のオランドに子供も授かり四世代が一緒に住む大家族です。
オランドという後継者が出来大変めでたい雰囲気ですが、しかしながら農業は手作業。83歳のおじいちゃんが毎日朝早くから畑に行き秋はワインの醸造も手伝い現役で働いているのもすごいことですが、『自分はいつまでできるかわからん』と冷静。
これらの関わる全て小さな家族経営の農業とは?家族の健康や生き方により変化が大きく、製品に家族の人生が大きく関わる、ということを今回改めて実感させられました。
小さな家族経営の製品を存続させるということは本当に大変な事です。
そのようなことのない大メーカーとの差は大きい!も実感です。私はオルチョサンニータをはじめ全てが家族経営で作られる製品を取り扱っています。
私の輸入販売のこれまでは彼らのお陰で成り立ってきました。
しかしながらその転換が迫られています。この一見ネガティブにみえる現象をいかにポジティブ転換させるか?
私も9月で62才になります。人生の折り返しを過ぎ、私自身も含めてこれからどのように変化していくか?今どっと押し寄せている現象をポジティブにイメージし、変化を楽しみたいと思っています。
さてどうなりますやら。 (れ)