★9月号  EVOボルゴディサンニーティのご紹介

2023年9月号通信

コラム内容

ボルゴのご紹介

オリーブオイルは八千年の栽培の歴史があると言われ古代では内服・塗布など今でいう「薬」として使われていました。原産国の中東から西へ、地中海へと分布を広げ廃れることなく現在も栽培面積が増え続けている植物です。しかし五千年前から混ぜ物の歴史は始まり、良質のオリーブオイルはどういうわけか私達に届かないようになっています。産地が特定でき、しかも誰が作ったか?どの年産のオリーブの実をしぼったものか?賞味期限や原産国は記載されてはいますが、ラベルからは残念ながらどの国のオリーブ果実か、どの国の誰が作ったものかは全くわからないようになっています。賞味期限も原産国も「瓶詰」を起点に記載します。オリーブの実をしぼった日から起点にしてもらわないと、まったくいつのものかがわからないのは本当に憤慨するところです。オリーブオイルの本当においしい香りや味は残念ながら日本人には利用している年月が浅いので経験値が無いのでわからない人が多いです。

 農産物を加工したものははっきりと製造年月日や製造場所、製造者がわかるものを選ぶべきです。なぜならば多くのオリーブオイルが混ぜ物だからです。アサクラオリーブセレクトの5種類は全てシングルエステート。単一生産者が作ったものを他の誰の畑のオリーブとも混ぜていません。それを「シングルエステートのオリーブオイル」と言います。5種類とも産地が明確で、いつ誰が作ったかも明確です。

 人気のオルチョサンニータのご近所の有機栽培(無農薬・緑肥)でつくるヴィンチェンツォさんの畑で栽培されたオリーブの果実をオルチョのジョバンナさんがオルチョと同じ搾油所に持ち込みオイルにし、オルチョのジョバンナさんらの手によって瓶詰めされたのが「ボルゴ・デイサンニーティ」です。2011年より販売しています。大人気のオルチョが足りなくなるのを予測し11年前からジョバンナさんらと相談しボルゴをリリースしました。オルチョとまったく同じオリーブの品種・オルティチェ・フラントーイオ・レッチーノの3品種に、カルバと言う品種を加えオルチョとはほんの少し違う印象にしました。味わったことのある方はお分かりと思いますが品よく、オルチョに負けないおいしさです。もちろん素材の味を引き立てる力は十分持ち合わせているオイルです。

 昨年夏のオルチョの畑の火災でダメージを受けたオリーブの木があり今年度のオルチョは新ものが来る前に欠品が予測されます。まだまだ大丈夫ですが、今からボルゴをお試しいただきたいです。

 販売店様にはオルチョがある内にボルゴを店頭に並べていただき、記載した事情をオルチョのご愛用者にご迷惑のかからないように説明していただけるとありがたいです。

 オルチョが足りない分をカバーする量のボルゴをジョバンナさんに確保してもらっていますので、オルチョ無くしてお料理できない!と思っているオルチョのヘビーご愛用者様にお勧めいただきますようお願い申し上げます。またこの機会にマイケルのオイル・わら一本をお試しいただけると更にありがたいです。わら一本も本当においしく、着実に人気が出ています。

本物のシングルエステートのオリーブオイルはオルチョのみにあらず、をこの機会に実感していただきたいです(れ)

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レシピ:パプリカのマリネ

★9月クローズアップ

野生のオレガノ