コラム内容
KONAKONA(粉・粉)フェスを終えて
豪雪のさなかイベントがありました。
足元の悪いところ、車での移動も難しい中、
たくさんの参加者さんに来ていただきました。
ありがとうございます。
遠くは埼玉や東京、新潟などからの遠方からもいらっしゃいました。
それだけ興味のある内容だったのかと思います。
このイベントを開催されたのは会津若松市内にある
セレクトショップ・美工堂ヒューマンハブ天寧寺倉庫さんです。
2年前に初めてこの会を催され今回で2度目でした。
お店のレイアウトや取扱品、ベーカリーが併設しているなど、
恵まれた条件を生かし「粉・麦」について楽しさも交えて考えてもらう会です。
私がパスタを扱い始めたのが2006年。
その後“小麦は食べない方がいい”という風潮が
日本に到着し現在ではそれが定着しつつあります。
自然派の食事をされている人に多く見受けられる、
というのも全国を講習で回っているのでよくわかりました。
その流れもあり、パスタ用の原料を誰が作ったのか?
が判るものを日本の皆さんにお届けしたい!と思うようになり、
イタリアのマルケ州の生産者クリスチャンにたどり着きました。
また、パスタを取り扱うと供にイタリアや諸外国の小麦の問題を知り
なぜ小麦は食べない方がいいのか?という理由を知ることも出来ました。
それは当時、パスタの製麺をお願いしていた
オーナーのマリオさんから教えてもらいました。
マリオさんはある時から
製麺所にくる顧客からの依頼(注文)に変化が見られたといいます。
それは、それまでならパスタの原料の小麦は一品種のみ。
それが特定の原料(小麦も含めた穀類)やオーガニック栽培された
原料指定での注文が増えるようになったそうです。
そして今まで原料にしていた現代品種の小麦の問題を知ることとなりました。
併せてマリオさんは
小麦がなぜアレルギーなどを起こす原因になるかも徐々に知るようになります。
現代の過剰な品種改良や薬品の問題、加工による成分の変質は、
人が消化するのに難しいものになっているのだそうです。
未消化のものを食べることが体調を崩す原因とも言われています。
未消化とは、よく噛まずに飲み込むということだけではなく、
消化できない成分のものを食べることも含めてです。
※口に入れる前から消化が困難なものを自分で見分けることができるか?
ということが重要です
(※食材の由来、添加物や薬品、加熱による変質に伴う消化困難物)
麦は一万年前から人が生命を維持するために食べてきた貴重な食物です。
ずっとその恩恵を受けてきました。
時代を経てその食べ方や加工の仕方が発見され進化してきました。
今回のイベントでは、イタリアのクリスチャンの畑から製粉所を経て製粉、
そして輸入の為の船旅、そして会津倉庫に到着し皆さんに届くまでを
お子さんにも判り易いように説明しました。
座学後、店内併設のベーカリーでは弊社取り扱いアイテムの粉2種や
パンケーキミックスを使い、ベイカーの佐藤素子さんが目で見て可愛らしい
おいしいおやつを4種焼いてくれました。
粉には味と風味があります。
噛むほどに味わいがあります。
真っ当に作られた小麦や麦の粉は
余計な調味料や工程を減らすことが出来、
食べれば滋味深い自然な味わいです。
「小麦は悪」や「グルテンフリー」を理解なく行動するのではなく、
なぜなのか?
小麦って何?
という疑問を持ち、そして知り、それから行動を起こしてほしいと思います。
主催のヒューマンハブ天寧寺倉庫さんの、お子さんを持つお母さんお父さんに
聞いてほしいという想いから再開催した今回でもあります。
手前味噌ですがいいイベントだったと思います。
“小麦の話し”お父さんお母さん、お子さんと一緒に学ぶ会としていかがでしょうか。
どこにでも行きますよ! (れ)
******************
クローズアップ