ファッロは、5000年の栽培の歴史があると言われている
『古代麦』です。
ちなみに、ファッロは『小麦』の括りではなく、
大麦やライ麦などのような、
雑穀に近い麦の括りになります。
『小麦』は、これら雑穀に近い麦類の後に
自然交配や人為的交配によりできた、
麦類の進化したものです。
ですので、
アサクラパスタのファッロ原料パスタは
『古代麦』と記載しています。
2010年に初めてクリスチャンに蒔いてもらったファッロは
すくすく無事に成長し、
翌年の夏に立派に実りました。
アサクラパスタは、
『ファッロのパスタ』から“指定農家栽培パスタ”になりました。
クリスチャンはイタリア中部マルケ州で
標高800m平均の平地が一つもない山間部で就農し、
その為、畑は全部借地(その当時)。
麦などの穀類と豆、自家用野菜を栽培している。
初年度からファッロの作付けはうまくいき、
その後、
順調にアサクラパスタ用ファッロとして作付けが増えていったのは奇跡。
つまり、クリスチャンが作ったファッロを全て
パスタに加工できるまでに、輸入販売量が増えたってこと。
それとカムットのことを書かなければ。
初期から製造加工していた
特殊な古代小麦、アメリカ産の『カムット小麦』は、
甘味や旨味が濃く、販売当初から大人気の古代小麦だったが、
世界的に人気の為、価格も高騰し手に入りにくくなり、
また届いても品質に問題が出始め、
更に商標の問題もあり、
アメリカから輸入してイタリアで製造、そして日本に届ける、に
違和感を感じるようになり、
辞めるか!
と自然に思うようになった。
その代りの古代小麦としてカムットに近い品種、
『サラゴッラ』をイタリアでつくる生産者、その当時80歳に到達していた
フィオーレさんと出会え
カムット小麦から全てフィオーレさんのサラゴッラ小麦に移行することができた!
これで、
①古代麦『ファッロ』(分搗き加減の浅い―パスタの色の濃い玄麦に近い)
②古代小麦『サラゴッラ小麦』(分搗き加減の深いーパスタの色が比較的白い・但し完全精白ではなし)と
段階を経て、2種そろえることが出来るようになった!
その後、カムット小麦でのパスタ製造に終止符を打った。
(カムット小麦さん、今までありがとう。)
それが2017年。
初のアサクラパスタ輸入から7年で
・顔の見える、
・産地の判る、
・どのような栽培法で栽培されたか判る(無肥料で無農薬栽培)
全パスタ・指定農家栽培に移行できたことになった!!!
これはある意味、凄いこと。
アサクラパスタの原料は初年度から
オーガニック栽培由来だったとはいえ、
『不特定多数の生産者、その時ある原料で加工していた』からの移行。
全パスタ、単一生産者の原料を手に入れることが出来た。
さらにこれ以上ない製麺所で加工している。
それ以上のパスタはあるのか?
と
今でも思いますが、
その後にいろいろな問題が起こるのです。。。。。
次号に続く
※古代小麦サラゴッラの生産者・フィオーレさん