コラム内容
におい、気になりませんか?(食品のにおい)
今回はじわりじわり世の中に浸透している「化学物質のにおい」についてです。
以前のオルチョ通信(二〇二一年十一月号HPからお読みいただけます)にも書きましたが衣服に染み込んだ化学物質についてでした。今日は食品についたにおいについてです。
私は地元スーパーマケットで魚を買いますが、かなり前ですが生(秋)鮭の切り身の表面から洗剤かシャンプーのようなにおいがしてびっくりした経験があります。魚を処理した人の服や手、髪の毛に染みついた香りが切り身に付くのかは疑問で、もしくは洗剤で魚を洗っているのか?いずれにしても解せませんでした。そして先日同じスーパーにシジミが売っていました。それは東北の有名なシジミの産地のものでした。いつもと違うパッケージで特別感がありシジミ汁食べたい!と、貝は気を付けるようにしていましたが即購入しました。砂出しし翌日の料理教室直前の賄いで食べようと合間に準備しましたが時間がなく味噌を少なめに入れたのが不幸中の幸いでした(笑)汁をすすったら「???」なんか変だな、と思いシジミの身を食べたら、「ぎゃ~~~」明らかに洗剤のにおいです。口の中にものを入れると鼻腔ににおいが通るのではっきりわかります。ちなみに確認の為もう一つ身を食べてみたら同じ結果でした。これはまた魚屋か!と思いこんでいたのですが・・・・
それを友人達に話したところ、そうではなくしじみが生きていたあるいは鮭が生きていた湖・海の問題では?と言われハッとしました。そういえばシジミからした洗剤の味は身の奥深くまで浸透していました。
現役の看護師さんに聞いたことがありますが生まれたての赤ちゃんからも洗剤のにおいがする場合があるそうで(お母さんが使っているシャンプーのにおいの成分が羊水まで到達しているという事)そのにおいでメーカーまでわかる!そうです。笑えない事実です!
シジミのにおいの真偽は確認していませんが、生活排水は下水に流れ、ある程度浄化され川や海に流れます。以前も書きましたが、最先端の化学物質の香り成分はカプセル状になっており強い香り成分を閉じ込めます。その仕組みと成分により、においが(メーカーに言わせると良い香りが)長持ちする仕組みになっています。その成分はイソシアネートと呼ばれ決して私たちの身体にはよくない化学物質です。家庭で使われる洗剤・柔軟剤などの化学物質は下水に流れそれが川にそして湖・海に流れ魚や貝が食べてそれらを食べる私達にもつながります。そして今回食べたシジミ・・・に繋がっていたのかもしれません!
今すぐそれらを使うことをやめない限り海に流れ出たそれらの成分を浄化するには長い年月がかかるのは明らかです。強いそれらのにおいが好きだから、または嫌なにおいを消すために使う人もいるようですが、自分都合ではなくもっと大きな視野で生活排水がどのように循環するのか、それらは海や川に流れ海にすむ生物に影響し、また蒸発し水蒸気となり山や大地にそして私たちが吸う空気に影響します。目先の利便性ではなく視野を大きく持ち知ることが急務です。どのように私たちの行動が自然界に影響するか、現実を知り自身で腑に落とさない限り変えることはできません。このエピソードをみなさんご利用下さい!(笑)そして理解した人で声を上げていきましょう(れ)
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レシピ:ヴィーガンプリン