第21弾 わら一本×ふくふく牧場グラスフェッドチーズ

【おいしいコラボ・EVOわら一本応援企画・第21弾】

 

ふくふく牧場グラスフェッドチーズ&EVOわら一本のコラボセットのご案内

コラボ企画も21回目になりました。
すぐにご注文の方はコチラ→

 

コラボ企画とは、エキストラバージンオリーブオイル・わら一本を作る生産者マイケルの応援のための企画です。

ご縁のあった日本国内の小さいながらも丁寧においしい食材を作る生産者さんの紹介を兼ねわら一本とセットにし販売をします。

 

今回は広島県で山地酪農(やまちらくのう)自然放牧で基本草だけを与え飼育する

ふくふく牧場さんの絶品グラスフェッドチーズです!

 

アサクラスタッフ・本田が、たまたま広島訪問時にこのチーズを作る福元さんご夫妻と出会い、

コラボのために再度訪問し、提出したリポートが面白いのでそれをコラボの案内にします。

 

山地酪農についてよくわかる内容です。

『どんな人』が『どこで』『どのように』チーズを生産されるか是非最後までお読み下さい。

 

出会い ※部分は福元さんの補足説明です

 

ふくふく牧場さんは広島県庄原市の山の中にある牧場です。

出会いは4年ほど前に、知人宅に遊びに行った際にたまたま尾道のマルシェに出店されていたふくふく牧場さんとおしゃべりしたのがきっかけです。

 

私はその後移動しなければならず暑い季節だった為、チーズは購入せずお話しのみしました。その時の記憶をたどり今回牧場を訪問しました。

 

ふくふく牧場さんは福元紀生さんと奈津さんご夫婦で経営する牧場です。4haの土地に4頭のジャージー牛を飼いそのミルクでチーズを作っています。

 

牛を草だけで育てるには一頭につき1haの牧草地が必要と言われる方程式通り。

4頭なら東京ドームほどの広さです。

 

開墾した山林を柵で囲いその中の小屋(牛舎)と山をいつでも出入り自由に放牧していました。

 

自生の草木と紀生さんが何年もかけて移植した野芝と、冬用には地域の耕作放棄地の牧草で作る干し草のみで基本育てています。たまに近隣の農家さんのくず米や米ぬか、はね野菜をおやつとして与えているそうです。

 

広島に移住する前は福島県いわき市貝泊という地区の山を切り開き山地酪農にて40haの土地で生産したミルクでチーズ作りを始め軌道に乗り始めたときに311の震災。同年6月に移住を決め7月に紀生さんの故郷広島で今の土地を見つけ、牛とともに移住し山をまた切り開き現在に至るそうです。

奈津さんは伊豆大島出身。お二人は大学の同級生で国際学部で学んでいたそうで奥様は高校の英語の先生、紀生さんは酪農関係に進みだんだんと牛の飼い方を知るうちに自然放牧による山地酪農をしたいと思うようになりました。

休日には2人で関東近郊のそれにふさわしい土地を探し、見つけたのがいわき市の貝泊だったそうです。

 

 

 

山地酪農の牧場

 

 

放牧の山を見せてもらうと結構急なところもありました。

木を切ったままだと雨で地滑りしてしまうので野芝をスコップで掘り、山に移植するというのを続けて地滑りを防いでいるそうです。

※牧草の種をまいても表土が流れてしまい芽吹かないという状況が何年か続き野芝を移植する方法に切り替えました。野芝は牛の餌としても優秀で、陽が差す場所では牛に食べられることで横へ横へと広がっていってくれるありがたい性質があります。

 

実際歩かせてもらうと急で転げ落ちそうな個所もありましたが牛はひょいひょいと歩くんだそうです。

牛舎の後ろに糞を貯めておく場所があったのですが、驚くことに全くにおいがしません。

 

牛舎に近づいたとわからないほどの牧場臭がなく驚きました。岩手のウレシパモシリさんの豚舎や郡山のケルプ農場さんの鶏舎と共通している驚きの臭いのなさでした。

 

奈津さんが牧場を案内してくれましたが、乾いた糞を手ですくい「ほら臭くないの」と。私の鼻に近づけるので恐る恐る臭いをかぐと、土のにおいとわらのにおいがしました。

 

よく見ると消化しきれていない草なのか小屋に敷いてあった草がたくさん混じっており分解が始まっているようでした。

牛舎に行くと4頭の牛さんたちがお食事中。みつばちゃん、ハナちゃんなどと牛さんに名前がありました。

みんなしゅっとしていて美人。手を出したらすごく長い舌(牛タン)でベロりと舐められましたが口臭もありません!これには驚きました。

 

前日によくなめられていた知人宅の犬は、肉も魚も食べるのでそれなりの臭いがしましたが、ベジタリアンは臭くないんだ!と知る機会でした。

 

 

自然の循環

 

それぞれ個性がある牛さん。4頭のうち1頭はまだ小さな子牛。去年の夏に生まれたばかりとのことでした。

そのお母さんは昨年の秋に12歳で亡くなったそうです。

 

ミルクを絞る牛は一般的に5~6年で病気になったり、妊娠出産しずらくなるので処分してしまうそうですがふくふく牧場では命が尽きるまで一緒に暮らすそうです。 

 

一般的な牛のその後は、「国産牛」として売られている牛肉がお乳を搾った後の牛さん(交雑種、牡牛も含まれる)。「和牛」やブランド牛は肉用に育てられた牛、と分けられているそうです。

 

昨年秋に亡くなったみつばちゃんのお母さん(12歳)はだんだん弱っていき森の一番奥の見えないところで亡くなっていたそうです。寿命を全うしたんですね。

 

山奥で重機も入れないために搬出ができず、一週間かけて少しずつ穴をほっている間に、ブルーシートと土をかけておいたにも関わらず野生動物が食べた後があり、辛さもあるけれどこれが本当の自然循環なんだと感じたと奈津さんは話してくれました。


※原則的には死んだ牛は化製場に引き取ってもらうことが法律で決まっています。それが難しい場合には市の許可を得て埋葬します。穴の大きさ、深さ等も決められています

また当たり前ですが、出産後でないとお乳は出ないので出産していない牛さんはお乳を搾らないそうです。

 

 

「なんだか牛さんが家族のようですね」と奈津さんに話すと、「家族ではないです。生き物を飼うということはそれなりの覚悟がいるということ。飼うからには牛さんにも心地よく過ごしてほしい」とおっしゃられ、たくさん考えることを繰り返して今に至っているんだと感じました。

 

移住当初はご夫婦2人だったそうで、家よりもまずは牛と山の開墾と家の修理を並行しながら進み、今も家を直しながらなんだそうです。修理している古民家がお店の後ろにありました。

 

奈津さんは3人のお子さんの子育てに忙しそうでした。酪農とチーズづくりのほとんどは紀生さんがされているそうです。

 

 

チーズづくり

 

チーズ工房にはイタリア製の機械がありました。

お待ちかねの試食ではマスカルポーネチーズ、リコッタチーズ、三つ編みチーズをいただきました!

 

持参したわら一本もその場で開封しチーズと合わせてみました。そのほかに塩や醤油、レモン、じゃこを用意していただきました。

・マスカルポーネはそのままでもおいしくオイルやほかの食材ともよく合いました。

・リコッタはやわらかいカッテージチーズのような食感でした。

・三つ編みチーズはわら一本とよく合いワインと合わせてすごく良さそうと盛り上がりました。

・モッツァレラは一日干したものをいただき十分美味しく、フレッシュモッツァレラの美味しさが想像できました。

 

紀生さんと奈津さんのふくふく牧場の成り立ちや山地酪農のこと、出来上がるチーズの美味しさをわら一本と共に味わっていただきたいです。

                                     本田 悠

 

福元奈津さんからのメッセージ

 

私たちの牧場の在り方を知って下さる方が増えることはとてもありがたいことです。その発信に私たち自身がいいなぁ素敵だなぁと思うアサクラさんに関わっていただけるのは大変嬉しいことです。

夫と将来を考えるまで酪農について真剣に考えたり学んだりしたことがなかった私ですが、子供のころから自然環境について人の暮らしぶりや生き方に興味が強くありました。
2人で話し合いながら「酪農」ということではなく、私たちがしたいと思う生き方の一環としての牧場の形、チーズ作りの形を作ってきました。

自然や命、里山での持続可能な農の形、有機的な生活の形、そうした形もあるのだと発信したり、人と共有していきたいという思いは強いと思います。(実際にはなかなかできていませんが。)

 

先日は地元の小学3年生10人が社会科学習で来てくれて張り切りました。牧場体験や中学生の職場体験の受け入れなど、どれも貴重な機会ですし楽しみながら自分たちのことも少しずつ伝えようと試みています。

アサクラさまに今回お声かけ頂いて私たちには嬉しい機会であるだけでなく、たくさん学ぶことがあるでしょう。どうぞよろしくお願いいたします🍀

                                   2024年11月

 

さて、みなさ~~~ん本田悠の報告も素敵だし、奈津さんのメッセージもなんと素敵なのでしょう!私もふくふく牧場さんのことを知ることができ感動でいっぱいです。

 

日本にこんな素敵な想いで生きているファミリーが存在しているのです!

 

ふくふく牧場の福元ご夫妻とお子さんたち、4頭の牛さんたち(あ、今年初めに仔牛さんが仲間入りで5頭!)のこれからが楽しみです。

 

本田のリポートから山地酪農についてご理解いただけたでしょうか。牛も豚も鶏も家畜と呼ばれる動物は誰かがこのように世話をして育て私たちのもとに肉や乳やチーズなどに加工され届きます。

 

効率を優先すればいくらでも短期間に経済的に、生産のプロセスをショートカットすることは出来ます。値段も安くできます。

それらの生産品とふくふく牧場さんのような取り組みによる生産品がある、これを今回は皆さんに知っていただきたいです。

 

そしてふくふく牧場さんのチーズとわら一本で皆さんが笑顔になる!を確信し今回のコラボを開始します!

 

どうぞご協力お願い申し上げます!

                                    朝倉玲子

ふくふく牧場さんのこごみちゃん1頭のグラスフェッドミルクで作る

貴重なチーズのコラボセットの詳細です。

 

ミルクの量でお察しの通り、

1週間に、4セットをマイケルの応援のために分けていただきます!

福元さんありがとうございます!

 

【販売数・発送日・販売期間】

■販 売 数:毎週4セット限定

■発 送 日:水曜日のみ

■販売期間:2月頃までを予定
(お乳の出具合にもよります)※年末年始は除く

 

【コラボセットの内容】
ふくふく牧場のグラスフェッドチーズ5種
・フレッシュモッツァレッラチーズ 約80ℊ 
・リコッタチーズ 約100ℊ
・マスカルポーネチーズ 約100ℊ
・三つ編みチーズ 約40ℊ
・カチョカバロ 約80g
・エクストラバージンオリーブオイルわら一本250ml 1本

 

【価 格】

¥5,820(税込)

 

【送 料/クール代込】

北海道2500円
沖縄1900円
東北1700円
関東・信越1400円
北陸・中部1300円
関西・中国・四国・九州1200円 

 

【ご注文の方法】

ASAKURA  Select