コラム内容
ワイン会大盛況!
チェリートマトの瓶詰・丘の上のポモドリーノや野生のオレガノの生産者のアントニオさんのワインの輸入も五年になります。赤一種から始めましたが、今年初めに一気に五種に増えました。
アントニオさんは、農家レストランと農産加工品販売を生業としており『イル・トルキオ』という屋号で活動しています。ぶどうを絞る時に使う木製の搾汁機をイル・トルキオと言います。レストランの入り口には年代物のイル・トルキオがオブジェとして飾られており、代々ワインづくりをしてきた歴史が想像できます。
アントニオさんとは、イタリア料理には欠かせないドライハーブ・オレガノを扱うようになった二〇年以上前からの付き合いです。私はこの一家が進化していく様子をこの目で見てきました。元々料理上手な奥さんの手料理を売りにレストランを始め、あれよあれよと遠方からも来る人気の農家レストランになりました。また三人いる長男・長女・次女の成長も見てきました。みな優秀なのですが、小さかった息子のオランドさんが今は父のアントニオさんとワインづくりに力を入れています。彼ら一家の住む村は、南イタリアの僻地・過疎で若者はみな村を離れていくのが普通です。息子のオランドさんはいま、生まれ育った土地を生かし世界レベルを視野にワインづくりをしています。それもこれも父のアントニオさんが長い時間をかけて有機農業の土壌を作り、度重なる災害による畑の被害や経済的な困難にもめげず息子がこの地で足を根ざすための下地作りをしてきた賜物です。息子に農業を強要はせず、自然な流れでワインづくりで「糧をつくる思考」を実現させています。父と母の一生懸命な生き方と環境がこのような流れを作ったと私は思ってます。
彼は大学で有機農業を学び、その後二年大学院で醸造を学び卒論は「瓶内二次発酵酒スプマンテ」です。卒論をもらいましたが難しすぎて手も足も出ないのですがこの卒論の内容を何としても知りたいと思っています。ちなみにイタリア人の友人に解説してもらおうと思いましたがその友人にも理解困難な内容とのことです(笑)
アサクラでは、その黎明期ともいえる小さな村の小さな醸造家アントニオさん親子のつくるワインを輸入し日本の人に、本当の「ワインの良さ」を知ってもらいたいと思っています。そんな中、埼玉県で弊社アイテムをお取り扱いの美容室ルチェンテの本谷社長にワイン会をやったらどうか?と提案いただきました。三月に第一回を開催し大盛況に終わり、五月にも開催、八月にも予定しています。私のつくる料理をイル・トルキオのワイン五種で楽しみます。そしてなぜ彼らのワインを取り扱うか?を説明し、また「ワインというものは一体何か?」に気づいてもらっています。いつもの料理教室のようなレクチャーはなく作ったものを食べていただくのも楽しいです!また料理はほとんどをYouTubeアサクラCHANNELで配信したものの組み合わせたアレンジです。料理のつくり方は後日チャンネルで確認・視聴してもらうことも出来ます。また、盛りつけやアレンジの仕方を食べながら学べます。ほとんどが、その時の旬の野菜を使用します。野菜料理にワインを合わせるのは難しいですが、それもどのように提供すればよいか、アサクラアイテムで全部可能なので、勉強になるはずです。ワインは日本に普及はしていますが、本当の意味でワインを知っている人はまだまだと思っています。オルチョサンニータ販売の初期、オリーブオイルというのを知らなかった日本人に伝えることが出来たように、ワインも同じと思っています。実体験して初めて理解できます。「料理とワイン」の新しい視野を広げてみてはいかがでしょう。「ワインは好きだけれどそう言えば何も知らない!」と自覚される方向きです(笑)全国どこにでも行きます!
イル・トルキオのワインで、本当の意味で「ワインを楽しむことができる人」を増やしたいと思っています。ご興味のある方はお問い合わせ下さい (れ)
★6月のクローズアップ