★通信11月号更新

2022年11月号通信

コラム内容

三年ぶりイタリア訪問
 到着したのが十月一日、初めは相応の気温で寒くなり出しみな時勢の影響による一番の影響、冬の灯油代などの燃料代の話題で始まりました。平時の二倍から最近は三倍になり九月に決まった新しい大統領がどのように対応するかが注目されています。その後気温が徐々に上昇十月半ばというのに異常な温かさです。
 中部イタリア・アブルッツォ州で生産している自社栽培のアサクラオイル用の果実はもう五日ほど早く収穫すればよかったな、という初めの状況でした。お陰様で収穫はお天気にも恵まれ順調に滑り出し収穫人のスピードの速さに助けられどんどん熟していく中、ギリギリのところで収穫を終えることができました。また夏の異常な暑さのもと近隣のオリーブの花の時期の受粉がうまくいかず収穫が激減、搾油所は見たことのないほどの異常な空き加減でアサクラオイルのほとんどを即搾油することができました。アサクラ農園のオリーブたちは同じ条件にもかかわらずしっかり結実し実ってくれました。ありがたいことです。自然栽培のおかげと思っています。無肥料というのは肥料を施さない、そのため自力で生きる力が最大限発揮され厳しい気候条件の時ほどその生育条件が影響し他の生産者と比較することができます。人為的に肥料を施さない自然循環の中で育った作物はその環境に適応し何かあっても簡単には淘汰されない、を十七年この地でオリーブオイルを作りながら畑を見ながら周りの状況を見ながら思います。
 二〇二二産しぼりたては舌にまとわりつく感じで香りも味も軽やかですがしばらくすると苦味辛みが喉近辺を差すような刺激で搾りたての特徴そのままです。この特徴が日本に届く二月までにどう熟成し変化するか、新しい搾油所と果実の熟し程度が反映されこれは届いてみないとわからないのが毎年のことです。収穫期は当たり前に自分の手と足と目と耳と鼻と舌で確かめられてきたことが三年間それができず、今回自分で確認できることの恵まれた状況に改めて感謝できました。またオリーブ自体は毎年毎年厳しい環境にもかかわらずたくさん実ってくれたことに自然の営みと恵の偉大さに、ただただ感謝しかなく人に喜びをもたらしてくれる。自然の偉大さだからこそ尊重しなければとつくづく現状を見て思いました。
 今回三年ぶり、イタリア本島の主要な生産者を全て訪問しました。FBなどやYouTubeアサクラCHANNELで紹介していますので是非ご覧ください。(れ)

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レシピ:レタスの蒸し煮