★10月号 イタリアまでの旅

2023年10月号通信

コラム内容

イタリアまでの旅

 この通信はイタリア行きの飛行機内で書いています。フィンランド航空のヘルシンキ経由でローマ入りですが、なんとこの便はいつものユーラシア大陸上空を通らず日本を真北に進み北極海経由でスカンジナビア半島に向かっています。6時間ほど熟睡して今起きたら北極海の真上。どおりで機内が寒い(笑)ウクライナ紛争は私のイタリア入りにも影響しています。

 さて、収穫が間近に迫りいつもより早いイタリア入りです。今月は機内からイタリアの旅について書いてみます。

 よくみなさんに聞かれるのは、イタリアの気候です。世界地図でみると私の住む会津若松(福島県)辺りはイタリア南部シシリー島辺りの緯度です(ちなみに中部のローマは稚内と同じ緯度!)。イタリア国は日本国よりかなり北寄りに位置しています。冬は寒そうと思われるかもしれませんが、日本の瀬戸内海のように西ヨーロッパと、中東、北アフリカ大陸に囲まれた地中海沿いにあり、且つ大陸からの偏西風の影響でイタリアは温暖です。四季も割とはっきりしており、日本とそう変わりません。北イタリアはアルプスをそびえていますので雪も降り冬は寒冷です。最南端のシシリー島は、九州と沖縄の中間ほどの気候で緯度の割には暖かく「地形の違い」からくるというのがわかりますね。北から南、気候の違いは日本そっくりです。

 日本が秋ならイタリアも秋、四季が真逆になると想像する人もいますが、日本と季節が逆になるのは南半球の豪州や北アフリカ、南米の南部になります。日本とほぼ変わらない気候なので旅支度は日本にいるように用意し出発します。帰りは11月初旬なのでダウンジャケットも持ちました。

 会津若松駅を出発したのが15時半。電車を4つ乗り継いで空港に到着。22時の飛行機に乗りヘルシンキに向かいます。フィンランドと言えば、フィヨルド?白夜?オーロラ?いや私はムーミン。ムーミンの国!をイメージします。可愛いカードを空港カウンターでもらいました。さて、ヘルシンキ到着は日本時間で翌日の10時半(現地4時半)東京~ヘルシンキは12時間半。着いたらローマ行き便乗り継ぎまで3時間あるので、ここでヨーロッパ時間にイメージ(頭の中)を合わせます。今回は東京からの機内でよく眠れたので体内時計も合わせられるのではと期待。ローマ行きに乗ったら3時間の飛行なので到着は日本時間で17時。まだまだ旅は終わりません。空港から高速バスに乗り換える迄の時間、発車して農園のある目的地まで2時間、そこから滞在先まで車で30分。最終目標地到着が日本時間20時と予想しています。自宅から目的地まで総計29時間の計算になります。こうして書いてみると長旅を実感します。

 ちなみにフィンランド航空、さすが北欧国!やること早い。機内食の器が全部クラフト紙。紙ナプキンやカトラリーはもちろんパックやカップも全てクラフト紙。デザインも洗練されてる。余計なサービスもなし。例の3年間、直前に利用したハワイアン航空はアメニティの歯ブラシまで木製だったのを思い出しました。時代はそっちの方に向かっているのを感じます。できることはせねばとクラフト紙の容器を見ながら思いました。

 いよいよ着いたら収穫が始まります。何日かかるかまだわかりませんが、天候不順にも関わらずしっかり実がなってくれているようなので、日数も相当かかりそうです。

 毎朝のストレッチ、また出発直前にウォーミングアップがわりに、浄土平登山をしてスイスイ登って下れたので身体はバッチリです。

 今年も秋の実りに感謝、こうして自身で収穫できる事に感謝、

留守番の会津スタッフや家族に感謝し、おいしいアサクラ

オリジナルオイルをお届けできるようハッスルしてまいります!

その模様は、インスタやFacebookでご紹介予定です(れ)

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レシピ:ファッロのかりかりピッツァ

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